相続は、多くの人にとって人生で一度か二度しか経験しないものです。だからこそ、**いざという時に「何をすればいいかわからない」**状態になりがちです。
生前に相続の準備をしておくことは、家族の負担を減らし、トラブルを防ぐ最も確実な方法です。この記事では、チェックリスト形式で必要な準備をまとめました。
相続の準備チェックリスト
財産の洗い出し
まず、自分の財産をすべてリストアップしましょう。
プラスの財産
- 預貯金(銀行名、支店、口座番号)
- 不動産(土地、建物の所在地、評価額の目安)
- 有価証券(株式、投資信託、債券)
- 生命保険(保険会社、証券番号、受取人)
- 自動車
- 貴金属・美術品
- 電子マネー・ポイント
- 暗号資産(仮想通貨)
マイナスの財産(負債)
- 住宅ローンの残高
- カーローン
- カードローン・借入金
- 保証人になっているもの
- 未払いの税金
負債を把握していないと、家族は相続放棄の判断ができません。家族に伝えておくべきこととして、負債の情報は最優先です。
重要書類の整理
相続手続きには多くの書類が必要になります。所在を明確にしておきましょう。
- 不動産の登記簿謄本・権利書
- 預金通帳・証券
- 保険証券
- 年金手帳
- 確定申告の控え
- 借用書・契約書
遺言書の作成を検討する
遺言書は、相続トラブルを防ぐ最も効果的な手段です。
遺言書の種類
| 種類 | 特徴 | 費用 |
|---|---|---|
| 自筆証書遺言 | 自分で手書きする。法務局の保管制度あり | 無料〜3,900円 |
| 公正証書遺言 | 公証人が作成。確実性が高い | 数万〜十数万円 |
| 秘密証書遺言 | 内容を秘密にできるが手続きが複雑 | ほとんど使われない |
特に以下のケースでは、遺言書の作成を強くおすすめします。
- 相続人が複数いる場合
- 不動産が主な財産の場合
- 再婚している場合
- 事業を営んでいる場合
- 相続人以外に財産を残したい場合
生前贈与の活用
年間110万円までの贈与は非課税です。計画的に生前贈与を行うことで、相続税の負担を軽減できます。ただし、相続開始前7年以内の贈与は相続財産に加算される場合があるため、早めに始めることが重要です。
専門家への相談
相続に関しては、必要に応じて専門家に相談することをおすすめします。
- 税理士:相続税の試算、申告
- 弁護士:遺言書の作成、相続争いの防止
- 司法書士:不動産の名義変更
- 行政書士:書類作成のサポート
相続で家族がやること(参考)
自分の死後に家族が行う手続きを知っておくことで、何を準備すべきかが明確になります。
- 死亡届の提出(7日以内)
- 年金・保険の届出
- 相続人の確定(戸籍謄本の収集)
- 相続財産の調査
- 相続放棄の判断(3か月以内)
- 遺産分割協議
- 相続税の申告・納付(10か月以内)
- 不動産の名義変更(2024年4月から相続登記が義務化)
これらの手続きをスムーズに進めるために、生前の準備が大きな助けとなります。遺言書の書き方を参考に、遺言書の作成も早めに検討しましょう。
そなえで相続の備えを
「そなえ」では、相続に関する情報を整理して家族と共有できます。
- 財産の一覧をデジタルで管理
- 重要書類の保管場所を記録
- もしもの時に家族へ必要な情報を届ける
エンディングノートと合わせて、相続の準備も「そなえ」で始めましょう。
まとめ
相続の準備は、やるべきことが明確で、やれば確実に家族の助けになるものです。
財産の洗い出しと重要書類の整理から始めて、必要に応じて遺言書の作成や専門家への相談を検討しましょう。
終活の始め方の中でも、相続の準備は特に実務的で重要な項目です。先送りせず、少しずつ進めていきましょう。