終活コラム

エンディングノートの書き方|項目一覧と記入例つきで解説

エンディングノートに何を書けばいい?必要な項目一覧と具体的な記入例を使って、書き方をわかりやすく解説。無料テンプレートの入手先も紹介します。

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エンディングノートとは、もしもの時に備えて、自分の情報や想いをまとめておくノートのことです。遺言書のような法的効力はありませんが、家族が困らないための実用的な情報をまとめる最も効果的な手段として、多くの方に活用されています。

「何を書けばいいかわからない」「書き出したけど途中で手が止まった」——こうした悩みは、項目ごとの具体的な記入例があれば解消できます。

この記事では、エンディングノートに書くべき項目を一覧で紹介し、項目ごとの具体的な記入例を掲載しています。無料テンプレートの入手先もまとめていますので、すぐに書き始められる準備が整います。

エンディングノートとペンを持ちテーブルで記入するシニア

エンディングノートに書く項目一覧

エンディングノートに決まったフォーマットはありませんが、以下の7つのカテゴリを押さえておくと必要な情報をほぼ網羅できます。

カテゴリ主な内容優先度
基本情報氏名・住所・生年月日・本籍地★★★
連絡先家族・親族・友人の連絡先リスト★★★
財産・資産預貯金・保険・不動産・年金★★★
デジタル関連パスワード・SNS・サブスク★★☆
医療・介護かかりつけ医・延命治療の希望★★★
葬儀・お墓葬儀形式・宗派・お墓の希望★★☆
家族への想いメッセージ・感謝の言葉★☆☆

優先度の高い項目から埋めていけば、途中で手が止まっても「最低限必要な情報」は残せている状態を保てます。

項目別の記入例ギャラリー

ここからは各カテゴリの具体的な記入例を紹介します。「こんな風に書けばいいのか」とイメージを掴んでいただけるはずです。

基本情報の記入例

項目記入例
氏名山田 太郎(やまだ たろう)
生年月日1955年3月15日
住所東京都世田谷区〇〇 1-2-3 〇〇マンション 301号
本籍地東京都新宿区〇〇 4-5-6
血液型A型(Rh+)
マイナンバー記載する場合は保管に注意

書き方のポイント:住所はマンション名・部屋番号まで正確に書きましょう。本籍地は戸籍謄本を取り寄せる際に必要になるため、家族が知らないケースも多い重要情報です。

連絡先リストの記入例

もしもの時に連絡すべき人をリストアップしておきます。

氏名関係電話番号備考
山田 花子090-XXXX-XXXX最初に連絡
山田 一郎長男080-XXXX-XXXX東京在住
山田 美咲長女070-XXXX-XXXX大阪在住
佐藤 健一親友090-XXXX-XXXX葬儀に呼んでほしい
田中法律事務所顧問弁護士03-XXXX-XXXX遺言書保管先

書き方のポイント:「最初に連絡してほしい人」「葬儀に呼んでほしい人」「連絡不要の人」を分けて書いておくと、家族が判断に迷いません。

財産・資産の記入例

種別金融機関名支店・口座番号備考
普通預金〇〇銀行△△支店 1234567生活費口座
定期預金△△銀行□□支店 7654321満期2027年
生命保険〇〇生命証券番号 A-123456受取人:妻
医療保険△△損保証券番号 B-789012入院日額5,000円
不動産世田谷区の自宅マンション(名義:本人)
株式〇〇証券口座番号 C-345678ネット証券
年金基礎年金番号 XXXX-XXXXXXねんきんネットで確認可
借入△△銀行住宅ローン残額約800万円(2035年完済予定)

書き方のポイント:暗証番号やパスワードそのものを書くかは慎重に判断しましょう。書く場合は保管場所のセキュリティが重要です。残高は「約○万円」程度の目安で構いません。

相続に関する銀行手続きの記事でも触れていますが、口座情報がわからないと家族が各金融機関に個別照会する必要があり、大きな負担になります。

デジタル関連の記入例

現代のエンディングノートでは、デジタル遺品の整理が欠かせない項目です。

種別サービス名ID/メールアドレスパスワードのヒント備考
メールGmailtaro.yamada@gmail.com結婚記念日+ペット名メインアカウント
SNSLINE電話番号連携家族グループあり
SNSFacebooktaro.yamada@gmail.com追悼アカウント希望
動画配信Netflix妻メールで登録ファミリープラン
クラウドiCloudapple-id@icloud.com写真データあり
ネット銀行楽天銀行taro.yamada@gmail.com資産リストにも記載

書き方のポイント:パスワードそのものではなく「ヒント」を書くのも一つの方法です。また、「アカウントを削除してほしい」「追悼アカウントに移行してほしい」など、死後の希望も添えておくと家族が判断しやすくなります。パスワード管理の終活も参考にしてください。

医療・介護の希望の記入例

項目記入例
かかりつけ医〇〇クリニック(内科)田中医師 / TEL: 03-XXXX-XXXX
持病高血圧、糖尿病(2型)
アレルギーペニシリン系抗生物質
服用中の薬アムロジピン5mg、メトホルミン500mg
お薬手帳の場所リビングのテレビ台の引き出し
延命治療回復の見込みがない場合は希望しない
人工呼吸器意識が戻る見込みがなければ不要
臓器提供角膜のみ提供してよい
介護の希望できる限り在宅。困難になったら施設も可
希望する施設タイプ自宅近くのサービス付き高齢者住宅

書き方のポイント:延命治療に関する希望は厚生労働省が推奨する人生会議(ACP)の考え方に沿い、家族と事前に話し合っておくことが大切です。リビングウィルの書き方もあわせてご覧ください。

スマホでデジタルエンディングノートの項目を確認する手元

葬儀・お墓の希望の記入例

項目記入例
葬儀の形式家族葬(親族と親しい友人10名程度)
宗派浄土真宗
菩提寺〇〇寺(東京都〇〇区)TEL: 03-XXXX-XXXX
戒名お寺にお任せ(ランクの希望なし)
遺影写真パソコンの「写真」フォルダ内「遺影候補」に3枚保存
お墓〇〇霊園(区画番号 A-12)/名義:山田太郎
散骨の希望なし(従来のお墓で)
供花・供物白い花が好き。派手な装飾は不要

書き方のポイント葬儀の事前準備で解説しているように、形式や規模の希望を明確にしておくと、家族が「これでよかったのだろうか」と悩まずに済みます。費用面については葬儀費用の相場も参考になります。

家族への想いの記入例

この項目には決まった書式はありません。あなたの言葉で、伝えたいことを自由に書いてください。

妻への手紙の例

花子へ。40年以上一緒に過ごしてくれてありがとう。いつも支えてくれたこと、言葉にできないくらい感謝しています。残りの人生を楽しく過ごしてほしい。旅行にもたくさん行ってね。

子どもへの手紙の例

一郎、美咲へ。二人とも立派に育ってくれて、父として誇りに思っています。兄妹仲良く、お母さんのことを頼みます。何かあったら二人で相談して決めてくれたら安心です。

書き方のポイント:文章が苦手な方は箇条書きでも十分です。また、ビデオメッセージとして映像で残すことで、声や表情も伝えることができます。

無料テンプレートの入手先

「白紙から書くのはハードルが高い」という方は、テンプレートを活用しましょう。すでに項目が整理されているので、あとは埋めていくだけです。

テンプレートの種類と入手先

入手先費用形式特徴
自治体(市区町村)窓口無料冊子・PDF地域に根ざした情報つき。内容が中立的
葬儀社ウェブサイト無料PDF葬儀関連の項目が充実
保険会社ウェブサイト無料PDF資産・保険の記入欄が詳しい
書店・文具店500円〜2,000円程度冊子装丁がきれい。記入例やガイドつき
100円ショップ110円冊子必要最低限の項目。お試しに最適
デジタルアプリ無料〜アプリいつでも更新可能。共有機能あり

自治体配布のテンプレートは、お住まいの市区町村の公式サイトで「エンディングノート」と検索すると見つかることが多いです。

エンディングノートの無料テンプレートの記事では、各テンプレートの特徴をさらに詳しく比較しています。

紙のノートとデジタル、どちらを選ぶべきか

エンディングノートの形式は、紙(手書き)とデジタル(アプリ・クラウド)の2つに分かれます。それぞれの特性を理解したうえで、自分に合った方法を選びましょう。

比較項目紙のノートデジタル(アプリ)
始めやすさ書店で購入、すぐ書けるスマホがあればすぐ
更新しやすさ書き直しが大変いつでも簡単に編集
紛失リスク災害・引越しで紛失の恐れクラウド保存で安心
セキュリティ物理的に見られるリスクパスワードで保護
家族への共有物理的に渡す必要デジタルで安全に共有可能
書く実感手書きの温かみがある効率的だが味わいは薄い
写真・動画貼付は可能だが限定的デジタルデータを添付しやすい

どちらか迷ったら:情報を正確に残すことが目的ならデジタル、手書きの温かみを大切にしたい方はがおすすめです。「紙で下書き → デジタルで清書」と組み合わせる方法もあります。

紙とデジタルの機能面での詳しい比較は紙 vs デジタルエンディングノート徹底比較をご覧ください。エンディングノートおすすめ比較ではサービスごとの特徴も解説しています。

エンディングノートを書くときの5つのコツ

エンディングノートを最後まで書き上げるには、いくつかのコツがあります。

1. 完璧を求めない

一度に全項目を埋めようとすると挫折しがちです。書ける項目から少しずつ埋めていくのが長続きの秘訣です。空欄があっても問題ありません。

2. まずは「家族が本当に困ること」から

全項目の中でも、特に以下の3つは家族がすぐ必要とする情報です。最優先で書きましょう。

  • 銀行口座と保険の情報
  • スマホ・PCのパスワード
  • 緊急連絡先リスト

3. 定期的に更新する

書いたまま放置すると情報が古くなり、いざという時に役立たないことがあります。年に1回、誕生日に見直すというルールを決めておくと、自然に習慣化できます。エンディングノートの更新タイミングも参考にしてください。

4. 保管場所を家族に伝える

せっかく書いても、家族が見つけられなければ意味がありません。保管場所は必ず信頼できる人に伝えておきましょう。「エンディングノートを書いたよ。リビングの本棚の〇〇に入れてあるからね」と伝えるだけで十分です。

5. 家族と共有しながら書く

一人で抱え込まず、家族と共有しながら進めると、より実用的な内容になります。家族にとっても「親が何を考えているか」を知る良い機会になるでしょう。

そなえでエンディングノートをもっと手軽に

「そなえ」は、エンディングノートに必要な項目をすべてカバーしたデジタルサービスです。

  • 項目ごとにガイド付きで、記入例を参考にしながら迷わず記入できる
  • スマホからいつでも更新可能。情報が古くなる心配がない
  • もしもの時に、指定した日時に家族へ届く仕組みがある
  • ビデオメッセージで声や表情もそのまま伝えられる

紙のノートだと「どこに書いたっけ?」「書き直しが面倒」となりがちですが、デジタルなら検索も更新も簡単です。買い切り型なので、月額料金の心配もありません。

まとめ

エンディングノートは、家族への最大の思いやりです。法的な効力はなくても、あなたの情報と想いが一か所にまとまっていることで、家族は「何をすればいいか」が明確になります。

  • 7つのカテゴリ(基本情報・連絡先・財産・デジタル・医療・葬儀・メッセージ)を意識する
  • 記入例を参考に、書けるところから少しずつ埋めていく
  • 無料テンプレートやデジタルサービスを活用すれば、すぐに始められる
  • 年に1回は内容を見直し、保管場所を家族に伝えておく

まずは基本情報と連絡先から。今日5分だけ時間を取って、始めてみませんか。

エンディングノートの書き方|項目一覧と記入例つきで解説