「もしも自分に何かあったら、家族は大丈夫だろうか」——多くの人が一度は考えたことがあるでしょう。
しかし、実際に何を伝えておけばいいのかを具体的にリストアップしている人は少ないのが現実です。
この記事では、もしもの時に家族が困らないために、今のうちに伝えておくべき10のことを優先度順にまとめました。
家族に伝えておくべきこと10選
1. 銀行口座の情報
最も緊急度が高い情報の一つです。
- 利用している銀行名と支店名
- 口座の種類(普通・定期)
- 通帳・キャッシュカードの保管場所
- ネット銀行を利用している場合はその情報も
口座が凍結されると、葬儀費用の支払いにも支障が出ます。全国銀行協会でも相続時の預金手続きについて案内しています。家族が迅速に対応できるよう、情報をまとめておきましょう。
2. 保険の加入状況
生命保険、医療保険、火災保険、自動車保険など、加入している保険をすべてリストアップします。
- 保険会社名と連絡先
- 証券番号
- 受取人
- 保険証券の保管場所
保険の存在を家族が知らなければ、請求されないまま時効を迎えることもあります。生命保険協会の生命保険契約照会制度を利用すれば、故人の契約の有無を確認できます。
3. スマホ・PCのパスワード
現代では、スマホにほぼすべての情報が集約されています。デジタル遺品の整理のためにも、デバイスのパスワードは必ず伝えておきましょう。
4. サブスクリプションの一覧
Netflix、Spotify、Amazon Prime、新聞の電子版など、定額で契約しているサービスを一覧にします。解約しなければ請求が続くため、家族にとって重要な情報です。
5. 医療に関する希望
- かかりつけ医の連絡先
- 持病やアレルギー
- 服用中の薬
- 延命治療に対する希望
- 臓器提供の意思
意思表示ができなくなった時、家族が判断に迷わないための指針になります。厚生労働省も人生会議(ACP)として、事前に家族と話し合っておくことを推奨しています。
6. 葬儀の希望
- 希望する葬儀の形式(家族葬、一般葬、直葬、無宗教葬など)
- 宗派・菩提寺の情報
- 連絡してほしい人のリスト
- 遺影に使ってほしい写真
7. お墓の情報
- 既存のお墓の場所と管理者
- お墓に関する希望(永代供養、散骨、樹木葬など)
- 墓地の管理費用の支払い状況
8. 重要書類の保管場所
- 遺言書
- 年金手帳
- マイナンバーカード
- 土地や建物の権利書
- 確定申告の書類
「どこにしまったっけ?」が最も困るポイントです。一覧表を作って、目につく場所に置いておくだけでも効果があります。
9. 借入金・負債の有無
住宅ローン、カーローン、クレジットカードの分割払いなど、負債がある場合は必ず伝えておきましょう。相続では負債も引き継がれるため、相続の準備として重要な情報です。
10. 家族への想い
最後に、でも最も大切なこと。
日頃なかなか言えない感謝の気持ちや、伝えておきたい想いを残しておきましょう。手紙でも、ビデオメッセージでも、形は問いません。
伝え方のコツ
一気に伝えようとしない
「終活の話をしたい」と切り出すのは勇気がいります。まずは防災の備えや保険の見直しなどをきっかけに、自然な流れで話題にするのがおすすめです。
書面にまとめる
口頭だけでは忘れてしまいます。エンディングノートを活用して、書面にまとめておきましょう。
共有する仕組みを作る
大切なのは「書いた」ことだけでなく、「家族が見られる状態になっている」ことです。保管場所を伝えるか、デジタルツールで共有設定をしておきましょう。
そなえなら安全に共有できる
「そなえ」は、伝えておくべき情報をデジタルで安全に管理し、もしもの時に家族へ届けるサービスです。
- 重要な情報をいつでもスマホから更新
- 指定した家族に自動で届く仕組み
- パスワードや口座情報も暗号化して保存
「伝えなきゃと思っているけど、なかなかきっかけがない」という方こそ、まずはデジタルで備えておきましょう。
まとめ
家族に伝えておくべきことは、意外とたくさんあります。
しかし、一度にすべてをやる必要はありません。今日一つだけ、情報を整理してみることから始めましょう。
その小さな一歩が、いつか家族を大きく助けることになります。