エンディングノートに書く文字だけでは、伝えきれない想いがあります。
声のトーン、表情、語りかける雰囲気——ビデオメッセージには、文字にはない「温もり」を届ける力があります。
「恥ずかしい」「何を話せばいいかわからない」と思う方も多いですが、残された家族にとって、あなたの声と姿が映った映像は何よりも大切な宝物になります。
この記事では、家族へのビデオメッセージの残し方を具体的に解説します。ビデオメッセージは、家族に伝えておくべきことを届ける手段としてもおすすめです。
なぜビデオメッセージを残すのか
文字では伝わらないものがある
手書きのメッセージにも温もりはありますが、ビデオには以下のような利点があります。
- 声が聞ける:話し方、声のトーンがそのまま伝わる
- 表情が見える:笑顔や優しい目で語りかけられる
- 存在感がある:「その人がそこにいる」感覚を与えられる
残された家族の支えになる
大切な人を亡くした後、ビデオメッセージを見ることで「また会えた」と感じる方は多いです。悲しみの中にあっても、あなたの笑顔と声が家族の心の支えになります。ビデオメッセージは、厚生労働省が推進する人生会議(ACP)の一環として、自分の想いや価値観を家族に伝える手段にもなります。
ビデオメッセージの撮り方
準備するもの
特別な機材は必要ありません。
- スマートフォン:最近のスマホなら十分な画質と音質
- 三脚やスマホスタンド:手ブレを防ぐため
- 静かな場所:周囲の雑音が入らない環境
- メモ:話したいことの要点をまとめたもの
撮影のコツ
1. 明るい場所で撮る
自然光が入る窓際がおすすめ。顔に影ができないよう、光が正面から当たる位置で撮りましょう。
2. カメラの位置は目の高さに
見下ろしや見上げにならないよう、カメラを目の高さに設置します。相手と対話しているような自然な印象になります。
3. カメラ目線で話す
画面ではなく、カメラのレンズを見て話しましょう。相手と目が合っている感覚が生まれます。
4. 普段通りの言葉で
改まった挨拶よりも、普段の話し方で語りかける方が心に響きます。完璧である必要はありません。
5. 長すぎない
1本あたり5〜10分程度が適切です。長くなりそうな場合は、相手ごとに分けて撮りましょう。
何を話せばいいか
「何を話せばいいかわからない」という方のために、テーマの例を紹介します。
家族全員へ
- 家族への感謝の気持ち
- 一緒に過ごした思い出で特に大切なもの
- 家族に伝えたい自分の人生観
- 「こんな家族でありたい」という願い
配偶者へ
- 出会った時のこと
- 一緒に乗り越えてきたこと
- 日頃言えなかった感謝
- 「幸せだった」という気持ち
子どもへ
- 生まれた時の喜び
- 成長を見守ってきた親としての想い
- 人生で大切にしてほしいこと
- 「あなたがいてくれてよかった」
孫へ
- 孫との楽しかった思い出
- 大きくなった時に見てほしいメッセージ
- おじいちゃん・おばあちゃんからの応援
ビデオメッセージの保管方法
撮影したビデオは、確実に家族に届く方法で保管しましょう。
スマホ・PCに保存
最も手軽ですが、デバイスが壊れたり、パスワードがわからず開けないリスクがあります。
クラウドに保存
Google Drive、iCloudなどに保存すれば、デバイスの故障でも失われません。ただし、アカウント情報を家族に伝えておく必要があります。クラウドサービスのセキュリティについては総務省のセキュリティガイドも参考にしてください。
USBメモリ・DVDに保存
物理メディアに保存して、エンディングノートと一緒に保管する方法。ただし、メディアの劣化に注意が必要です。
デジタル終活サービスを利用
もしもの時に自動で家族に届く仕組みがあるサービスを利用するのが最も確実です。
そなえでビデオメッセージを届けよう
「そなえ」では、ビデオメッセージを安全に保管し、もしもの時に家族へ届ける機能があります。
- 撮影したビデオをアップロードするだけ
- 届ける相手を指定できる
- 暗号化して安全に保管
文字のエンディングノートと合わせて、ビデオメッセージも残しておきましょう。
まとめ
ビデオメッセージは、家族への最高の贈り物です。
完璧な映像である必要はありません。あなたの声と笑顔が映っているだけで、それは家族にとってかけがえのない宝物になります。
今日、スマホを手に取って、5分だけ試してみませんか。きっと、撮り終えた後に「やってよかった」と思えるはずです。終活の始め方の一つとして、ぜひ取り組んでみてください。