銀行が提供する終活サービス(遺言信託など)と、デジタル終活アプリ「そなえ」は目的が異なるサービスです。
この記事では両者の違いを明確にし、どちらが自分に必要か判断できるよう解説します。
そもそも目的が違う
| 観点 | そなえ | 銀行の終活サービス |
|---|---|---|
| メインの目的 | 想いを残す・家族に届ける | 資産を法的に承継する |
| 法的効力 | なし(エンディングノート) | あり(遺言信託) |
| 対象 | すべての方 | 一定以上の資産がある方 |
| 費用 | 無料〜 | 30万円〜 |
機能比較
| 機能 | そなえ | 銀行の終活サービス |
|---|---|---|
| エンディングノート | ◎ | △ |
| 動画メッセージ | ◎ | ✕ |
| 自分史 | ◎ | ✕ |
| 重要書類の保管 | ◎ | ◎ |
| 家族共有 | ◎ | ○ |
| 届け先の自動配信 | ◎ | ○ |
| クラウドバックアップ | ◎ | ○ |
| セキュリティ | ◎ | ◎ |
| スマホ対応 | ◎ | △ |
| 更新のしやすさ | ◎ | △ |
| 買い切り価格 | ○ | ✕ |
銀行の終活サービスの特徴
強み
- 法的な遺言書の作成: 公正証書遺言の作成をサポート。法的効力がある
- 資産の管理・承継: 預金、不動産、有価証券の承継手続きを代行
- 専門家のサポート: 弁護士、税理士と連携した総合的なアドバイス
- 高いセキュリティ: 銀行の信用力とセキュリティ体制
注意点
- 費用が高額: 初期費用30〜100万円、年間管理費用が別途かかる
- 対象が限定的: 一定以上の資産がある方向け(目安:金融資産3,000万円以上)
- エンディングノート機能は限定的: 医療の希望、家族へのメッセージなどは対象外
- 更新が面倒: 内容変更時は銀行窓口での手続きが必要なケースも
そなえの特徴
強み
- 誰でも始められる: 無料プランがあり、資産額に関係なく利用可能
- 想いを多面的に残せる: テキスト、動画メッセージ、自分史、書類保管
- 家族に確実に届く: 届け先の事前設定で自動通知
- いつでも更新可能: スマホから手軽に編集
- 終活全般をカバー: 医療の希望、葬儀の希望、家族へのメッセージまで
注意点
- 法的効力はない: エンディングノートは遺言書の代わりにはならない
- 資産承継の手続きは対象外: 法的な相続手続きのサポートはない
どちらが必要?
そなえだけで十分な方
- 資産が比較的シンプルな方
- まず自分の希望を整理・記録したい方
- 家族に想いを伝えることが主な目的の方
- 費用を抑えたい方
銀行サービスも検討すべき方
- 金融資産が3,000万円以上ある方
- 不動産や事業用資産がある方
- 相続人が多い、または関係が複雑な方
- 法的に確実な遺言を残したい方
ベスト:そなえ+必要に応じて銀行
多くの方にとって、まずは「そなえ」で終活全般を始め、必要に応じて銀行の遺言信託を利用するのがベストです。
- そなえ: 想い・希望・メッセージ・日常の記録を管理
- 銀行: 資産の法的な承継が必要な場合に利用
なお、遺言書とエンディングノートの違いについて詳しくは遺言書とエンディングノートの違いをご覧ください。